2012/01/03

The Unavoidable Path – gMaT

MBA進学に避けられない一つの関門としてGMATという試験がある。GMATとはアメリカのGMACという試験運営機関が考案したアメリカ・ビジネス・スクールに入学するための標準テスト。今はもうアメリカのビジネス・スクールに限らず、世界のビジネス・スクールの共通テストにもなっている。

試験はQuantitative(算数)、Verbal(英語)、とAWA(小論文)の三つの内容構成。QuantitativeVerbalの合計スコアは200から800点まで、AWA0から6点まで採点される。アメリカのトップ・スクールに目標するなら700点以上のスコアを目指さないと難しいだろう。もちろん、GMATはあくまで選考中の一つの判断基準にすぎない。GMATのスコアだけですべて決まることはない。だから、低い点数であっても職歴良ければ受かるし、高い点数であっても自己アピール出来なければ受からないことは、全然珍しくない。

GMATの詳しい情報、申し込みについては以下のリンクでご参照。


さて、自分の受験記けど。。。201011月からインドのムンバイで受験勉強を始めた。会社の出張でインドに半年ぐらい滞在していた。インドではMBAがすごく盛んでいる国。MBA留学を踏み石として将来の職、住む場所(国)を変えたい、そしてn倍の年収を手に入れたいと夢見るインドの若者エリートはたくさんいる。だから、MBA入試のGMATにもインド人はとても熱心し、受験者はアメリカに次ぐ大人数だった。(2010年 http://www.gmac.com/NR/rdonlyres/C025FB3A-E365-4907-80E9-662BF92A83E9/0/WorldGeoTY2010_1stRelease.pdf より)そして、インド人のGMAT点数は半端ではない。インドで有名なビジネス・スクールIIM-Aの入学者の平均点数は713点、世界トップのHarvard724点とそれほどの差はない。(http://www.economist.com/whichmba/full-time-mba-ranking より)

街歩いたら、あちこちGMATの学習塾があった。せっかくだからインドで塾に通うことに決めた。Quant 12コマ、Verbal 10コマ、とAWA 2コマ、1コマ3時間で全部72時間のコースで日本円4万円ぐらいする。インド人にはかなり高い値段だが、日本で同じコースだと40万円以上するだろう。クラスは基本的土日が、キャンセルになった場合は平日に仕事の帰りで通っていた。

Quantは若い男の先生で、たぶん私と同じ年ぐらい。GMAT点数は740点、すでに地元でMBA取って、現在Deloitteというアカウンティング・ビッグ4の企業で勤めている。将来はまた?MBA留学を考えているらしい。VerbalAWAの先生は同じ人で、40前半?の女性、700点台のGMATスコア、近くのビジネス・スクールで経済学の先生として務めている。二人とも教えるのが上手の先生で、特にQuantの先生は自ら数式を創出し、如何に速く算数の問題を解くのは教えてくれた。

僕が通う塾は比較的に小さいほうで、生徒は僕以外あと一人若い男。2324ぐらいの年で、プロのクリケット選手になるため毎日クリケットを練習している。将来はプロになれないかもしれないと心配し、もしもプロになれなくてもMBAを取っていい職に就くように代替案を考えているそう。MBA本気にやりたいなら、クリケットを放棄しないといけないよと先生達に言われているが、いや、クリケットは私の命だ、絶対放棄しないと強く言った。それから1年経った今、彼はすでに地元のビジネス・スクールに進学し、もちろんクリケットもやっている。

厄介なのは塾のアドミだ。最初に配られたテキストはなぜかすごく臭くて、ファブリーズを散々かけて、太陽の下に干しても臭いを消えなかった。しょうがないから新しいテキストに交換してもらった。そして、休講の時連絡はくれなくて、何回か塾に行ったら、シャーターが下したまま、まさかと思うきゃ電話したら、“ごめんね、今日は休講。。。”。そして休講になったクラスの振替はなかなか決まらず、このいい加減さに本当に腹立ち、塾の責任者に散々クレームをした。

3か月経って塾やっと終わった。その後、以下の問題集を買って自習した。


20114月出張業務終わって、マレーシア経由で日本に帰ることにした。インドでGMATに受験したいが、アドミの面倒くさいこと考えたあげくやめた。そして、親しいマレーシアで受験ことにした。受験料はUSD250(世界共通)、場所はPhileo Damansaraにある会社のオフィス。マレーシアの受験者が少ないせいか、受験席は五つしかなかった。僕が受験室に入った時すでに一人の受験生がいて、Tak-tik-takと一生懸命キーボードを打っている。AWAの小論文を回答しているだろうと横目でちらっと見た。

席について深呼吸して試験を始めた。AWAの問題は今もう思い出せないが、そんな難しい問題でもなくて時間通りで終わらせた。次はQuant、塾に通ったせいか、順調に全問解けた。最後はVerbal、これもうまくいけばいい点数が入るぞと喜んだら、新しい受験生がこの時受験室に入ってきた。そして、Tik-tak-tikAWAを始めたらしい。なぜか全然Verbalに集中できなくて(もともとVerbalに弱いが、言い訳させてください)、問題の大半は勘で答えた、それでも時間内に全問を回答出来なかった。

非常に悔しいが、試験終わってから間もなく、QuantVerbalの合計点数が出た。思う通りQuantはいい点数だが、Verbalはひどかった。2週間後AWAの点数も入った正式な成績表が届いた。合計したスコアはアメリカのトップ・スクールには難しいが、ヨーロッパならまだ余裕あると思うから、これを最初で最後のGMAT受験にした。